綴るだけ

四半世紀の怠惰

 しばらくパソコンを開いていなかった。

 夏の活動力は失せ、それでも週の半分は家から出て、最低限の時間だけを外で過ごして帰ってくる。常に胸から首までの部分にもやもやとしたふわふわが絡まりついている感覚があるから(ヒステリー球?)外出日数を減らさなければいけない。どうして辞められないバイトをしているのか。

 なぜか毎日午前中に起きられるし、日付が変わる前には眠くなる。寝る前は、最悪に荒れるけど。

 

 今もバイトをしていることを家族には知らせていない。外出先を訊かれることも少なくなった気がする。至極健全なアルバイトだが、対人だからどうにも苦痛でならない。自分が損する体質だとしか思えなくなってしまい、きつい。この先のことを思いやると早く楽になりたいとしか考えられない。

 どうして知らせていないのか。それは「がんばって」「おつかれさま」と言われたくないからだ。がんばってが地雷ワードなのは鉄板だが、「おつかれさま」も自分にはあまりよくない。がんばってなんかない、と固まった表情を唇を噛むことで解除して「ありがとう」と言うだけで三時間分くらいの精神力が消費されることを、その後部屋に駆け込んでドアの前で呼吸を意識しながら座り込むことを、知られると厄介だ。

 ちなみにうちは泣いたら怒られるという環境で、生理的なものだと説明しながらだばだば泣いていたこともある。体調不良を口に出すな、と言われる。それでいて具合悪くもないのに〜と言われるのは解せないけど。

 まだ書き出しだけど、特に言いたいこともないからここで終わり。

 すべてを忘れている。

 

 今年はもう学校に行かない。大学ってすごい。なにもしなくても咎められない。なにも言われないから存在を忘れる。

 躁状態から始まった夏、週に1度のブランクもうまく休めないほど動き回っていた。9月に入った瞬間体の動きが鈍った。でもまだ。

 

 また夜更かしと過眠が続いている。過活動が原因なのか、目の下の黒さが消えることがない。

 気の赴くままに動いているとひたすら動き回っていた先月までと打って変わって、気付くまでずっとぼーっとしている日を繰り返し始めている。

こころざし

 退学しようと思った。休学したいと思った。

 あんまり意義感じられないし、不向きだと判ったし。得るものないし。辞めたところでモラトリアムがなくなるわけでもなく、それなりのただの遊民になるだけだ

 ただ自意識が損なわれるだけで。いずれにせよ袴着るわけでもないのだから卒業したとその場だけなら偽れる自信がある。簡単にぺろってしまうのが自分のことを置いておけば(これに関しては18歳の面倒な説明をして回る自分があれだった)。幸いなことに今のところ学歴で困ったことはない。から自意識だけの問題。

 

 そのうち大学というものが高卒後すぐの年齢の人間だけが集まる場所ではなくなるんじゃないかということまで考えた。悔し紛れ。

 国内じゃしばらく無理なはずだし、海外に出る気はない。言語に興味がない上にそこまでして学びたい学問はない。はぁ理系に生まれたかった

「生まれ変わったら何になりたい?」という幼い問いかけの答えは特にない。だってそれ他人でしょ。でも、即興じゃなく考えてみると「理系になりたい」なのだ

 

 などといろいろ考えていたが結局一番面倒でないルート「現状維持」を選んでしまった。

 ついでに来年楽できるよう今年頑張るぞいなんて思ってしまった。24時間前は次の通学をいかに回避するかしか考えていなかったのに。頭が弱いのである。

 でもそれが正解。嫌なことを後まわしにするのは良くない。わかっている。だから取り敢えずモラトリアム。

 先月はやはり軽い躁状態に陥っていたらしい。加えて逃亡願望が強くって。眠れないから毎晩荷造りをして始発が始まったらと思い続けていた。朝にはめんどくさくなって寝付いていたけれど。深夜にコンビニ言って1000円分くらいのお菓子とお酒1つ買ったことだけ。かわいいね。甘いね。結局自分はその程度なのだ。

 今月は夏なのにもう無理死のうという気持ちになっていて幸先が悪い。今年の冬はどうなることか。

 ここを開設した前後くらいの離人感楽だったなあと思い出すから楽だったのだろう、そのツケなのか報酬なのかをいま支払っているけど。楽じゃないのはわかっていてもしっかりとは思い出せない。

 ちなみに、ちなみに。梅雨に入った頃から一度も教科書も指導書も開いていない。ばーか

 文章を書こうと思って、何も書いていない。なにもしていないからなんの見返りもないのは当たり前だばーか

 

ところで先週頃からずっと吐き気がする。ああ、もしかして視力下がったせいか。

 また知っている人にここを特定されてドン引きされているんじゃないかという恐怖心を抱きはじめる。

 顔しか知らない店員さんの個人情報をネットで回収したばかり。どうにかすれば役に立ちそうなことを浪費する。時間が実は有限なのだと教えてあげたい、自分に。

 いつのまにか若い時期がなくなっていく。