綴るだけ

四半世紀の怠惰

1年間

 この先のことを綴ろうと思ったのに「この時期にこのタイトルって振り返り系の話じゃないの?」って一瞬考えたせいで気分が重くなる。


 この1年間は最悪でした。

 いや、不幸ではありませんでしたが。

 フィクションばかりを読み漁ってきた人間にとって「女子高生」「高校生」「青春」「最上級生」などという言葉はとても、とても、なんていうか、期待のかたまりのようなもので。蜜の味がするのだろうなってずっと思ってました。

 中高時代ってもう味わえないんですよ。

 それなのに。

 最後の最後で体調を崩して。

 未練しかありません。一生コンプレックスを抱えて未練を抱えて「叶ったはずのもの」に胸を痛め続けて生きていくのかなと思うと死にたくなります。


 高2の頃、「1年だけ、時間よ止まれ」って叫んでました。

 みんなが学校に行ってるあいだ、私はなにもできなかった。

 時間が止まるって、こういうことを望んでいたわけではないのに。

  みんなが共通の話題を作り学力を上げ高校生活を全うするあいだ、私はなにもしていませんでした。

 Time waits for no oneです。

 つらい。

 みんなよりも1年分制服を着る日数が減り、制服で受験に臨むこともできず。これがもし高2だったら来年がんばったのに。がんばれたかわからないけど少なくとも今よりは納得できたのに。


 退学手続きが嫌でたまらない。

 私は女子高生でいたいのだ。