綴るだけ

四半世紀の怠惰

承認欲求

 承認欲求が満たされないから何もできない。電子機器を触る指先しか動かない。でも本当に何もできない。たぶん指先以外が動いたってなにもつくれない。自分はかみさまになれないし、アイドルにもなれない。

 運がいいからとおいしい体験をする人。実力で勝利を収めている人。ネガティブを売りに成功してる芸術家。

 みんな、きらい。だいきらい。

 なんできらいかって、自分がなんにも努力もしてないせいでなんにも結果を出せていないから。わかってる、自分だけが害悪。自分が頑張ってくれれば世界に対する嫌悪感も自分のことを嫌いな気持ちもぜんぶぜんぶなくなるのに。

 具合悪いから仕方ないね、内向的な性格だから仕方ないね、なんなんだ馬鹿か。

 馬鹿だ。

 なにもしたくないなにもできないぜんぶぜんぶお膳立てされた場所に座らされてすごいねすごいねと言われて高級な果物に口吻たい。きらいきらいだいきらい。

 

 何か発信できないか。何か人間らしいことができないか。

 別にビョーキでもないくせに人生の半分を床で過ごすのほんとうに最低。

 絵はだめ文字もだめモノもだめデータもだめ。

 文字、拙い文字。誰にも評価してもらえない美しくない好感度の低い低い文字。続けることのできない文章。

 お願いだから少しだけ、努力させて。自分にご褒美をあげられる人間にさせて。

 自分の努力できなさを改められるのは自分だけなのに。

 だから生きる価値が無いんだ、自分は。