綴るだけ

四半世紀の怠惰

落ち着いた

 ぼろぼろ泣いてた……っていうほども泣けなくて。

 きっと卒業式の前日にはもっと泣いたのかもしれない。きっと卒業式の日はなにも感じないのかもしれない。ただ人に会いたくない。消えたい。

 雨だったから出掛けられなくて、結局先生へのバレンタインを用意できなかった。

 できることなら来年は、受験報告にかこつけてバレンタインに学校行こうかなあ。

 大人になっても先生とお話したいなあ。とっても、とっても良い先生。


 都内に住んでいなければ、東京に逃げたかった。

 都内に住んでいるから逃げ場はない。

 多少めんどくさくても髪を切ろう。

 なにも考えずに髪を切ろう。

 3月になったら。

 それとも、卒業式の日に髪を切りに行こうか?

 切ったあとは人に会いたくないなあ。

 なにかイベントがあるのならそれまでは切りたくないなあ。

 東京の誰もがしらない人になりたい。都合良く旧姓を名乗る機会もなくなることだし。

 ああFacebookの名前どうしよう。旧姓名乗っていたい。自分が結婚したい。アイデンティティが欲しい。